PWSNC@東神奈川 準々決勝カバレージ
2011年4月25日 MTG観戦記事 コメント (10)4月24日に、神奈川公会堂で行われたPWSNCの準々決勝のカバレージを書かせてもらいました。GCC以外の大会でカバレージを取らせてもらうのは(多分)初めてです。
快諾してくれた主催のストライクさんおよび、ご協力いただいたプレイヤー両名には感謝いたします。
また、先にお知らせすると準決勝・決勝分は諸事情のためありませんのでご了承ください。
それと毎度のことながら内容に問題ありましたらコメント欄などからお願いします。もちろんご意見・ご感想もお待ちしています!
それでは、拙い文章ではありますがお楽しみいただければ。
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PWSNC@東神奈川 Quarterfinals エビエ クニサト vs オオクボ ヒロノブ
グランプリ神戸の裏番組でありながら、スタンダード好きのプレイヤーが集まったこの大会。そのスイスドロー5回戦を勝ち進んだプレイヤーによるシングルエリミネーションの準々決勝の模様をお伝えしよう。
「なかなか書いてくれないんだよね」と、噛み合わない筆者との巡り合わせを口にしたのはエビエ。自ら「○○場の暴君って書いておいてよ」(○○の中身は読者の想像にお任せします)と語る口調は軽く、それもそのはずスイスラウンドを唯一全勝の5-0で1位突破である。
使用デッキも「スタンダードの暴君」と言えるだろうか、赤緑ヴァラクート。
対するオオクボが駆るのは青白Caw-Blade。自他ともに認めるビートダウン好きの彼だが、最近はこのデッキを愛用しており、日頃参加しているGCCでも安定した好成績を収めている。
Game1
先手のエビエはマリガン。それを見て小考の後マリガンを宣言するオオクボに対し、「もう1,2回してもいいよ」と話しかけるエビエ。この口撃を苦笑いでかわすオオクボ。顔見知りだからなせる前哨戦ののち、両者ともに6枚の手札をキープ。
山、山、森、森、とエビエが並べれば、島、《氷河の城砦/Glacial Fortress》、《沸騰する小湖/Scalding Tarn》と置くオオクボ。しかし4枚目が置けない。
さらに淡々と《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を置いてターンを返すエビエは、返しのオオクボが《糾弾/Condemn》をディスカードするのを見てようやく《耕作/Cultivate》で始動。これを通したオオクボも《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》でファーストアクションを起こすが、これは《稲妻/Lightning Bolt》で即退場。
その後も《探検/Explore》、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》と連打されるマナ加速。後者を《呪文貫き/Spell Pierce》2枚で何とか打ち消すオオクボだがマナ差は如何ともしがたく、次ターンの2枚目の《カルニの心臓の探検》、さらに翌ターンの《耕作》が次々と通ってしまう。
寂しい盤面に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》、《転倒の磁石/Tumble Magnet》と毎ターンパーマネントを展開するオオクボだが、相手にプレッシャーをかけるには至らない。ようやく繰り出した《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が《渦まく知識/Brainstorm》能力で有効牌を探すが、相手は既に詰めに入っていた。
エビエ「プレイヤーで」
とEOTに撃ち込まれる《稲妻》。そして返しに満を持して登場するのは3マナ残しの《原始のタイタン/Primeval Titan》。2枚の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を導いて《カルニ》のクエストを達成。そのまま《カルニ》も起動してオオクボのライフを消し去った。
オオクボ 0-1 エビエ
4枚の《砕土/Harrow》を抜いて《転倒の磁石》を入れるエビエ。
オオクボは《精神を刻む者、ジェイス》、《糾弾》2枚、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》2枚、《迫撃鞘/Mortarpod》を抜いて《瞬間凍結/Flashfreeze》3枚、《未達への旅/Journey to Nowhere》2枚、《太陽のタイタン/Sun Titan》を投入。
Game2
一転トラッシュトークもなく始まった2ゲーム目。オオクボは《石鍛冶》から《饗宴と飢餓の剣》をサーチするスタート。これは《稲妻》で焼かれるが、続くターンの《定業/Preordain》から2枚目を引き当てると今度は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》を手札に加える。
黙ってアタックを許す訳にはいかないエビエは《転倒の磁石》で足止めを図る。自らの能力を使って場に出した《饗宴と飢餓の剣》を装備した《石鍛冶》は転倒を余儀なくされるが、その途中にスタックで《肉体と精神の剣》を出しておくことは忘れない。
《耕作》を《マナ漏出/Mana Leak》されてマナが伸びなかったエビエだが、《磁石》で時間を稼いでいる間に土地セットのみで6マナまで到達させ、《業火のタイタン/Inferno Titan》をキャスト。誘発の3点こそ本体に当てるが、これは即《未達への旅》で旅立つ。
《磁石》も底を付き、ついに《剣》を2本持った《石鍛冶》のアタックが通る。能力をフル活用し《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《定業》とキャストするオオクボ。相手のリソースも削って盤石の体勢でターンを返すが、返しに登場したのは《原始のタイタン》。
この千両役者のアタックを許すと優勢が一瞬で吹き飛ぶ可能性があるため、墓地に落ちた《ヴァラクート》と《山》の枚数を確認するオオクボ。メインフェイズに《精神を刻む者、ジェイス》をプレイし、手札の《鷹》を戻して再度サーチのコンボで一気に手札を補充すると、《石鍛冶》をレッドゾーンへ送り出す。4つの誘発能力が解決した後の第2メインにキャストしたのは《審判の日/Day of Judgment》。
自らの盤面と引き換えに逆転の芽である《原始のタイタン》を葬ると、返すエビエはノーアクション。無人のフィールドを《天界の列柱/Celestial Colonnade》が駆け回り始めると、残りライフが4になったエビエはライブラリートップを見て投了を宣言。
オオクボ 1-1 エビエ
エビエは《稲妻/Lightning Bolt》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をチェンジ。
Game3
《カルニの心臓の探検》2枚に《召喚の罠/Summoning Trap》、そして充分な土地に恵まれた7枚をエビエは満足そうにキープ。一方のオオクボは1マリガン後のカウンターと《鷹》を有する6枚をキープ。
先手のエビエが2ターン目に《カルニ》を設置。3ターン目にも2枚目をキャストするがこれは《呪文貫き》される。
《カルニ》が動き出す前に《鷹》で攻撃の準備をしたいオオクボだが、土地が止まり、《鷹》がアタックする頃にはディスカードを強いられる。それとは対照的に淀みなく土地が伸びるエビエは《マナ漏出》をケアしながらの《耕作》でクエストを達成すると、続く《水蓮のコブラ》も着地させる。
その後もディスカードを続けるオオクボに対し、キャストされたのは《業火のタイタン》。これは《瞬間凍結》するが、予定調和的に手札から飛び出す《召喚の罠》。打ち消されたはずの《業火のタイタン》が再度ライブラリーから登場し、唯一の攻め手である《鷹》を消し炭に。
除去手段も4枚目の土地も引けないオオクボは力なくターンを返すと、《コブラ》からのマナも合わせた全力パンプアップの一撃に、今度はプレイヤー本体が消し炭になった。
オオクボ 1-2 エビエ
エビエ クニサト Wins!
最後になりますが、両者のデッキリストは「ストライクと大会」に掲載されていますので併記しておきます。
[2011-04-24 PWSNC杯ベスト8デッキリスト:ストライクと大会]
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20110424
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そんなこんなで。作業用BGMはニコニコ動画より『[東方名曲選]フラワリングナイト ~ Flowering Nightmare』でした。
ではまた。
快諾してくれた主催のストライクさんおよび、ご協力いただいたプレイヤー両名には感謝いたします。
また、先にお知らせすると準決勝・決勝分は諸事情のためありませんのでご了承ください。
それと毎度のことながら内容に問題ありましたらコメント欄などからお願いします。もちろんご意見・ご感想もお待ちしています!
それでは、拙い文章ではありますがお楽しみいただければ。
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PWSNC@東神奈川 Quarterfinals エビエ クニサト vs オオクボ ヒロノブ
グランプリ神戸の裏番組でありながら、スタンダード好きのプレイヤーが集まったこの大会。そのスイスドロー5回戦を勝ち進んだプレイヤーによるシングルエリミネーションの準々決勝の模様をお伝えしよう。
「なかなか書いてくれないんだよね」と、噛み合わない筆者との巡り合わせを口にしたのはエビエ。自ら「○○場の暴君って書いておいてよ」(○○の中身は読者の想像にお任せします)と語る口調は軽く、それもそのはずスイスラウンドを唯一全勝の5-0で1位突破である。
使用デッキも「スタンダードの暴君」と言えるだろうか、赤緑ヴァラクート。
対するオオクボが駆るのは青白Caw-Blade。自他ともに認めるビートダウン好きの彼だが、最近はこのデッキを愛用しており、日頃参加しているGCCでも安定した好成績を収めている。
Game1
先手のエビエはマリガン。それを見て小考の後マリガンを宣言するオオクボに対し、「もう1,2回してもいいよ」と話しかけるエビエ。この口撃を苦笑いでかわすオオクボ。顔見知りだからなせる前哨戦ののち、両者ともに6枚の手札をキープ。
山、山、森、森、とエビエが並べれば、島、《氷河の城砦/Glacial Fortress》、《沸騰する小湖/Scalding Tarn》と置くオオクボ。しかし4枚目が置けない。
さらに淡々と《怒り狂う山峡/Raging Ravine》を置いてターンを返すエビエは、返しのオオクボが《糾弾/Condemn》をディスカードするのを見てようやく《耕作/Cultivate》で始動。これを通したオオクボも《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》でファーストアクションを起こすが、これは《稲妻/Lightning Bolt》で即退場。
その後も《探検/Explore》、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》と連打されるマナ加速。後者を《呪文貫き/Spell Pierce》2枚で何とか打ち消すオオクボだがマナ差は如何ともしがたく、次ターンの2枚目の《カルニの心臓の探検》、さらに翌ターンの《耕作》が次々と通ってしまう。
寂しい盤面に《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》、《転倒の磁石/Tumble Magnet》と毎ターンパーマネントを展開するオオクボだが、相手にプレッシャーをかけるには至らない。ようやく繰り出した《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が《渦まく知識/Brainstorm》能力で有効牌を探すが、相手は既に詰めに入っていた。
エビエ「プレイヤーで」
とEOTに撃ち込まれる《稲妻》。そして返しに満を持して登場するのは3マナ残しの《原始のタイタン/Primeval Titan》。2枚の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》を導いて《カルニ》のクエストを達成。そのまま《カルニ》も起動してオオクボのライフを消し去った。
オオクボ 0-1 エビエ
4枚の《砕土/Harrow》を抜いて《転倒の磁石》を入れるエビエ。
オオクボは《精神を刻む者、ジェイス》、《糾弾》2枚、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》2枚、《迫撃鞘/Mortarpod》を抜いて《瞬間凍結/Flashfreeze》3枚、《未達への旅/Journey to Nowhere》2枚、《太陽のタイタン/Sun Titan》を投入。
Game2
一転トラッシュトークもなく始まった2ゲーム目。オオクボは《石鍛冶》から《饗宴と飢餓の剣》をサーチするスタート。これは《稲妻》で焼かれるが、続くターンの《定業/Preordain》から2枚目を引き当てると今度は《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind》を手札に加える。
黙ってアタックを許す訳にはいかないエビエは《転倒の磁石》で足止めを図る。自らの能力を使って場に出した《饗宴と飢餓の剣》を装備した《石鍛冶》は転倒を余儀なくされるが、その途中にスタックで《肉体と精神の剣》を出しておくことは忘れない。
《耕作》を《マナ漏出/Mana Leak》されてマナが伸びなかったエビエだが、《磁石》で時間を稼いでいる間に土地セットのみで6マナまで到達させ、《業火のタイタン/Inferno Titan》をキャスト。誘発の3点こそ本体に当てるが、これは即《未達への旅》で旅立つ。
《磁石》も底を付き、ついに《剣》を2本持った《石鍛冶》のアタックが通る。能力をフル活用し《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《定業》とキャストするオオクボ。相手のリソースも削って盤石の体勢でターンを返すが、返しに登場したのは《原始のタイタン》。
この千両役者のアタックを許すと優勢が一瞬で吹き飛ぶ可能性があるため、墓地に落ちた《ヴァラクート》と《山》の枚数を確認するオオクボ。メインフェイズに《精神を刻む者、ジェイス》をプレイし、手札の《鷹》を戻して再度サーチのコンボで一気に手札を補充すると、《石鍛冶》をレッドゾーンへ送り出す。4つの誘発能力が解決した後の第2メインにキャストしたのは《審判の日/Day of Judgment》。
自らの盤面と引き換えに逆転の芽である《原始のタイタン》を葬ると、返すエビエはノーアクション。無人のフィールドを《天界の列柱/Celestial Colonnade》が駆け回り始めると、残りライフが4になったエビエはライブラリートップを見て投了を宣言。
オオクボ 1-1 エビエ
エビエは《稲妻/Lightning Bolt》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》をチェンジ。
Game3
《カルニの心臓の探検》2枚に《召喚の罠/Summoning Trap》、そして充分な土地に恵まれた7枚をエビエは満足そうにキープ。一方のオオクボは1マリガン後のカウンターと《鷹》を有する6枚をキープ。
先手のエビエが2ターン目に《カルニ》を設置。3ターン目にも2枚目をキャストするがこれは《呪文貫き》される。
《カルニ》が動き出す前に《鷹》で攻撃の準備をしたいオオクボだが、土地が止まり、《鷹》がアタックする頃にはディスカードを強いられる。それとは対照的に淀みなく土地が伸びるエビエは《マナ漏出》をケアしながらの《耕作》でクエストを達成すると、続く《水蓮のコブラ》も着地させる。
その後もディスカードを続けるオオクボに対し、キャストされたのは《業火のタイタン》。これは《瞬間凍結》するが、予定調和的に手札から飛び出す《召喚の罠》。打ち消されたはずの《業火のタイタン》が再度ライブラリーから登場し、唯一の攻め手である《鷹》を消し炭に。
除去手段も4枚目の土地も引けないオオクボは力なくターンを返すと、《コブラ》からのマナも合わせた全力パンプアップの一撃に、今度はプレイヤー本体が消し炭になった。
オオクボ 1-2 エビエ
エビエ クニサト Wins!
最後になりますが、両者のデッキリストは「ストライクと大会」に掲載されていますので併記しておきます。
[2011-04-24 PWSNC杯ベスト8デッキリスト:ストライクと大会]
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20110424
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そんなこんなで。作業用BGMはニコニコ動画より『[東方名曲選]フラワリングナイト ~ Flowering Nightmare』でした。
ではまた。
コメント
ありがとうございます。消し炭は結構僕も好きな表現で、観戦していての感想を素直に表す単語だと思いました!
>海老さn
改めてご協力ありがとうございました。
>>○○
しかたないなぁ。ヒント:「○ッ○ン」
もっとかいてもらえるように頑張ります。
>>ヒント:「○ッ○ン」
ゴックン・・・これは深いな・・・
ありがとう!
ヴァラクート対Cawらしい試合だったから、勝ったゲームはそれぞれその辺意識してみた。
これから夏にかけて、もちろん自分が勝ちぬけることが優先なんだけれど、そうでない試合(OTTとか)はその限りじゃないから、どんどん勝って書かれちゃってよ。
>もあ
僕も最初は違和感あったけど、Cawは純コントロールってわけじゃないから結構馴染んできてると思うよ。
>>ヒント
ゴックン場ってやばいな。僕は「ビックン」の線も捨てがたいとは思ってるけど。