忘れていたのは俺だけじゃないはず(挨拶)
>挨拶文
当ブログ『Set Mountain, Play Goblin!』は企画のやりっ放しには定評があります。
---閑話休題---
ということで連載するフリして放置していたスタン記事。
前回はジャンドについて愚痴ったのが以外と好評w
http://moggfanatic.diarynote.jp/200910280030382265/
んで、今回は、自分を含めたまだ抜けてない人向けに今スタンに存在するデッキをざっと紹介しつつ、抜けるためには何を使うか、どれを対策すればいいのか一緒に考えてみましょうという企画ww
すでに抜けた人はスタンは自分の信じたデッキをそのまま調整して、エクテンの練習をするのが吉じゃないでしょうか(遠い目
以下、箇条書き。サンプルレシピとかは需要があればあとでリンク貼りますw
前回のジャンドみたいに、個別記事のリクエストも(万一あれば)応じますww
ですが、あくまで「底辺から見た」なので、情報の精度は保証しませんwww
■アグロ系
・ジャンド
遭遇度☆☆☆☆☆
除去・ハンデス・クロックの展開をアドバンテージを失わずに行う、説明不要のTier1。
最強であるが故に包囲網も厳しいが、それをも乗り越える力を誇る。
最大勢力のアーキタイプだけあって、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》を入れた「初期型」、《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》(または《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》)や《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》を入れた「トモハル型」などチューンも様々。
・白ジャンド
遭遇頻度☆☆
ジャンドに《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》といった白のパワーカードを搭載して同系とのマッチアップを有利にする狙いのデッキ。当初は多数見られたが、本家ジャンド以上のマナ基盤の不安定さを《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》や《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》に攻められ、現在は減少傾向。
・赤単
遭遇度☆☆☆☆
《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》、《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental(CON)》といった赤の速攻性物と火力でゲームの早期決着を狙うデッキ。初動3tがザラなジャンドの天敵として知られ、最近の大会では結果を残している。
歩く火力に偏重した形と、ゴブリンに寄せた形が主。
弱点としては《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw(M10)》や《崇敬の壁/Wall of Reverence(CON)》などで対策が容易なことで、流行れば流行るほど結果を残しにくくなるアーキタイプなのは昔から変わらない。
・上陸ボロス
遭遇度☆☆☆☆
《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》、《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》を軸にしてフェッチランドを大量に搭載した、赤白の速攻ビートダウンデッキ。赤単同様初動の遅いジャンドに相性が良く、トップメタ付近に位置する。
上手く回りさえすればどんなデッキも瞬殺できる爆発力がある。
初手依存度の高さとプレイングの難しさから、練習を重ねたプレイヤー向け。
・上陸ナヤ
遭遇度☆☆☆
上記のボロスに、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》や《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を加えて生物の質を上げ、《砕土/Harrow(ZEN)》で上陸の爆発力をさらにアップさせたデッキ。生物の質が上がっていることから、前のめりにならなくてもビートを刻むことが可能になった反面、色を足したことによるスピードが減少している。ボロスとどちらを選択するかはプレイヤーの好み。
・ナヤアグロ
遭遇度☆☆☆
ナヤカラーでも、上陸システムに依存しないビートダウンデッキ。《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》らマナレシオの良い生物が中心で、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》や《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》でアドバンテージを稼ぐ。Worldsでコインブラ選手が優勝した「ライトセイバー」の影響で使用者増加傾向。ジャンドと互角に戦えるのも人気を後押し。
・白単
遭遇度☆☆☆
《白騎士/White Knight(M10)》や《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster(ZEN)》といったジャンドに有効なカードを多く採れるのが特徴。先制攻撃持ちが多く、赤単の歩く火力に強いのも現環境では有利な点。
デッキタイプも、《征服者の誓約/Conqueror’s Pledge(ZEN)》を採用したトークン型、低マナ圏に寄せたウィニー型、タッチ《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer(ARB)》の白青型など。
・吸血鬼
遭遇度☆☆☆☆
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》や《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》といった優良吸血鬼を《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus(M10)》で強化して殴り抜く。《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》が悪斬をストップできるのも環境的に強いが、対ジャンドに弱く、ジャンドメタの《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》や《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》が刺さるのも向かい風になっている。多く見かける割には結果が伴わないアーキタイプのひとつ。
・緑エルドラージ
遭遇度☆☆
《エルドラージの碑/Eldrazi Monument(ZEN)》が流行り出した当初はトップメタに割って入るかとも囁かれたが、Worldsでの総倒れの結果を受けてイマイチ人気が出ず。
緑単のエルフ型、色をタッチしたグッドスタッフ型が存在するが、いずれも緑が軸なので除去の薄さが弱点か。
・バントアグロ
遭遇度☆☆
《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》、《数多のラフィーク/Rafiq of the Many(ALA)》といった黄金のブン回りを武器とするアグロデッキ。青と白が入っていることから対応力も高く、RWMや悪斬のライフリンクで赤単にも強い。さほど結果を残してはいないのでメタられ度も低い。
■コントロール系
・エスパーコントロール
遭遇度☆☆
何といっても強みは《エスパーの魔除け/Esper Charm(ALA)》。メインから《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》や《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》を積むことでジャンド殺しとして振る舞うことも可能。悪斬をはじめ、《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle(ZEN)》などフィニッシャーの選択肢も豊富。
・クルーエルコントロール
遭遇度☆☆
デッキ名にもなっている《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》が軸。7マナに達するまでの凌ぎが鍵。純グリクシス型から、タッチ白型、緑を入れた続唱型などが見られる。《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》や《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》などアドが取れる生物を無理なく積めるのも○。
・トリコロールコントロール
遭遇度☆☆
《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》を最も安定した形で採れるコントロールデッキ。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》などの軽除去が豊富なのも特徴。
エスパーの《自我の危機/Identity Crisis(ARB)》、グリクの《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》のような必殺スペルに欠けるのが主にコントロール同系においては弱点。
・ジャンドワープワールド
遭遇度☆☆
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》などのマナ加速から重くて強力なスペルを連打しつつ、パーマネントが揃ったところで《歪んだ世界/Warp World(M10)》を撃つデッキ。
ワープに依存しなくとも上陸ビッグマナ的な動きが出来るのが特徴で、カードパワーの高いカードが多くを占める。白をタッチして《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》を採用した形も。
・青緑ニッサフレア
遭遇度☆☆
マナクリーチャーから高速でPWを展開し、《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》を絡めて生物を強化しつつ殴り勝つデッキ。環境当初はジャンドの対抗馬として期待されたが、エルドラージ系デッキに取って代わられ、いつしか大会でも見かけなくなる。最速3t鹿オランリーフのジャンドに対する強さは健在なので、再浮上のチャンスも。
・広がりゆく海
遭遇度☆☆
《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》や《見紛う蜃気楼/Convincing Mirage(M10)》で相手のマナを制限。補色としては《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》や《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》擁する緑が主流で、《献身的な嘆願/Ardent Plea(ARB)》からの続唱型も。
マナ基盤の厳しいジャンドをメタって生まれたアーキタイプだが、ジャンドが《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》を積むようになって効果が薄れたのが痛い。
■コンボ系
・赤緑ヴァラクート
遭遇度☆☆☆
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を緑の土地サーチスペルでサポートするコンボデッキ。ヴァラクートさえ割られなければ異常な強さを誇る。
地味に《砕土/Harrow(ZEN)》をカウンターされると弱いので《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》が天敵。
・赤昇天
遭遇度☆☆☆
《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》を軸とし、軽スペル連打で昇天を発動させ相手を焼き尽くすデッキ。《ルーン炎の罠/Runeflare Trap(ZEN)》と鉱山を入れた形や、黒を加えて《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》をコピーするものから《ナヤの魔除け/Naya Charm(ALA)》と《時間のねじれ/Time Warp(M10)》を使い回す無限ターンのものまで。ハマれば即勝ちな一方、コンボ未達成時の脆さが穴。
・アガディーム蘇生
遭遇度☆☆
黒い蘇生生物を墓地に落とし、《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem(ZEN)》からの大量のマナで一気に蘇生して相手を瞬殺するデッキ。墓地対策をしていないデッキには圧倒的な有利がついていたが、トップメタのジャンドが《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》を無理なくサイドに積めることから、現在ではあまり見られなくなった。
・ターボフォグ
遭遇度☆☆
WorldでJoel Calafellによる「Jacerator」がスタン6-0したことで使用率が高まったデッキ。前環境に存在した形と同様、《吠えたける鉱山/Howling Mine(M10)》、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》のドローで《天使歌/Angelsong(ALA)》や《安全な道/Safe Passage(M10)》を引き込み、相手のライブラリーアウトを狙う。ビート系全般への耐性が高いが、王者ジャンドの《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》が厳しいのが致命的。
---------------
と、ざっと書いてこんな感じかな。あくまで自分が大会の会場とかDNとかでよく見るデッキを、「底辺から」ウォッチングしたメモ書きです。
こうして見ると、「ジャンド一強」と言われる割には色々なデッキが環境に存在してて、なかなか面白いスタン環境になってきたんじゃないかなーと思います。
そんな中でも、形を変えながらも安定して結果を出し続けているジャンドの強さは凄いな、と。構図としてはジャンドに挑むデッキが日々開発され続ける中で、それでも横綱はトップメタの座を譲らない、といったところでしょうか。果たして、Worldwakeリリースの前に政権交代の日は来るのでしょうか・・・。
長くなりましたがこれにて第二回「底辺から見るスタンダード」締めとさせていただきます。
みなさんからの「あのアーキタイプが抜けてるお」「俺のデッキ☆☆とかディスんなし」といったご意見もお待ちしつつ、環境ソリューションを考えようと思います。
まぁ、結局はただの備忘録なんだがな!
>挨拶文
当ブログ『Set Mountain, Play Goblin!』は企画のやりっ放しには定評があります。
---閑話休題---
ということで連載するフリして放置していたスタン記事。
前回はジャンドについて愚痴ったのが以外と好評w
http://moggfanatic.diarynote.jp/200910280030382265/
んで、今回は、自分を含めたまだ抜けてない人向けに今スタンに存在するデッキをざっと紹介しつつ、抜けるためには何を使うか、どれを対策すればいいのか一緒に考えてみましょうという企画ww
すでに抜けた人はスタンは自分の信じたデッキをそのまま調整して、エクテンの練習をするのが吉じゃないでしょうか(遠い目
以下、箇条書き。サンプルレシピとかは需要があればあとでリンク貼りますw
前回のジャンドみたいに、個別記事のリクエストも(万一あれば)応じますww
ですが、あくまで「底辺から見た」なので、情報の精度は保証しませんwww
■アグロ系
・ジャンド
遭遇度☆☆☆☆☆
除去・ハンデス・クロックの展開をアドバンテージを失わずに行う、説明不要のTier1。
最強であるが故に包囲網も厳しいが、それをも乗り越える力を誇る。
最大勢力のアーキタイプだけあって、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》を入れた「初期型」、《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》(または《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》)や《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》を入れた「トモハル型」などチューンも様々。
・白ジャンド
遭遇頻度☆☆
ジャンドに《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》といった白のパワーカードを搭載して同系とのマッチアップを有利にする狙いのデッキ。当初は多数見られたが、本家ジャンド以上のマナ基盤の不安定さを《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》や《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》に攻められ、現在は減少傾向。
・赤単
遭遇度☆☆☆☆
《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》、《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental(CON)》といった赤の速攻性物と火力でゲームの早期決着を狙うデッキ。初動3tがザラなジャンドの天敵として知られ、最近の大会では結果を残している。
歩く火力に偏重した形と、ゴブリンに寄せた形が主。
弱点としては《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw(M10)》や《崇敬の壁/Wall of Reverence(CON)》などで対策が容易なことで、流行れば流行るほど結果を残しにくくなるアーキタイプなのは昔から変わらない。
・上陸ボロス
遭遇度☆☆☆☆
《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》、《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》を軸にしてフェッチランドを大量に搭載した、赤白の速攻ビートダウンデッキ。赤単同様初動の遅いジャンドに相性が良く、トップメタ付近に位置する。
上手く回りさえすればどんなデッキも瞬殺できる爆発力がある。
初手依存度の高さとプレイングの難しさから、練習を重ねたプレイヤー向け。
・上陸ナヤ
遭遇度☆☆☆
上記のボロスに、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》や《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》を加えて生物の質を上げ、《砕土/Harrow(ZEN)》で上陸の爆発力をさらにアップさせたデッキ。生物の質が上がっていることから、前のめりにならなくてもビートを刻むことが可能になった反面、色を足したことによるスピードが減少している。ボロスとどちらを選択するかはプレイヤーの好み。
・ナヤアグロ
遭遇度☆☆☆
ナヤカラーでも、上陸システムに依存しないビートダウンデッキ。《長毛のソクター/Woolly Thoctar(ALA)》らマナレシオの良い生物が中心で、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》や《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos(ALA)》でアドバンテージを稼ぐ。Worldsでコインブラ選手が優勝した「ライトセイバー」の影響で使用者増加傾向。ジャンドと互角に戦えるのも人気を後押し。
・白単
遭遇度☆☆☆
《白騎士/White Knight(M10)》や《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster(ZEN)》といったジャンドに有効なカードを多く採れるのが特徴。先制攻撃持ちが多く、赤単の歩く火力に強いのも現環境では有利な点。
デッキタイプも、《征服者の誓約/Conqueror’s Pledge(ZEN)》を採用したトークン型、低マナ圏に寄せたウィニー型、タッチ《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer(ARB)》の白青型など。
・吸血鬼
遭遇度☆☆☆☆
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》や《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》といった優良吸血鬼を《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus(M10)》で強化して殴り抜く。《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》が悪斬をストップできるのも環境的に強いが、対ジャンドに弱く、ジャンドメタの《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》や《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》が刺さるのも向かい風になっている。多く見かける割には結果が伴わないアーキタイプのひとつ。
・緑エルドラージ
遭遇度☆☆
《エルドラージの碑/Eldrazi Monument(ZEN)》が流行り出した当初はトップメタに割って入るかとも囁かれたが、Worldsでの総倒れの結果を受けてイマイチ人気が出ず。
緑単のエルフ型、色をタッチしたグッドスタッフ型が存在するが、いずれも緑が軸なので除去の薄さが弱点か。
・バントアグロ
遭遇度☆☆
《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》、《数多のラフィーク/Rafiq of the Many(ALA)》といった黄金のブン回りを武器とするアグロデッキ。青と白が入っていることから対応力も高く、RWMや悪斬のライフリンクで赤単にも強い。さほど結果を残してはいないのでメタられ度も低い。
■コントロール系
・エスパーコントロール
遭遇度☆☆
何といっても強みは《エスパーの魔除け/Esper Charm(ALA)》。メインから《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》や《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》を積むことでジャンド殺しとして振る舞うことも可能。悪斬をはじめ、《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle(ZEN)》などフィニッシャーの選択肢も豊富。
・クルーエルコントロール
遭遇度☆☆
デッキ名にもなっている《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》が軸。7マナに達するまでの凌ぎが鍵。純グリクシス型から、タッチ白型、緑を入れた続唱型などが見られる。《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》や《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter(ALA)》などアドが取れる生物を無理なく積めるのも○。
・トリコロールコントロール
遭遇度☆☆
《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》を最も安定した形で採れるコントロールデッキ。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》などの軽除去が豊富なのも特徴。
エスパーの《自我の危機/Identity Crisis(ARB)》、グリクの《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》のような必殺スペルに欠けるのが主にコントロール同系においては弱点。
・ジャンドワープワールド
遭遇度☆☆
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》などのマナ加速から重くて強力なスペルを連打しつつ、パーマネントが揃ったところで《歪んだ世界/Warp World(M10)》を撃つデッキ。
ワープに依存しなくとも上陸ビッグマナ的な動きが出来るのが特徴で、カードパワーの高いカードが多くを占める。白をタッチして《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》を採用した形も。
・青緑ニッサフレア
遭遇度☆☆
マナクリーチャーから高速でPWを展開し、《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》を絡めて生物を強化しつつ殴り勝つデッキ。環境当初はジャンドの対抗馬として期待されたが、エルドラージ系デッキに取って代わられ、いつしか大会でも見かけなくなる。最速3t鹿オランリーフのジャンドに対する強さは健在なので、再浮上のチャンスも。
・広がりゆく海
遭遇度☆☆
《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》や《見紛う蜃気楼/Convincing Mirage(M10)》で相手のマナを制限。補色としては《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》や《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》擁する緑が主流で、《献身的な嘆願/Ardent Plea(ARB)》からの続唱型も。
マナ基盤の厳しいジャンドをメタって生まれたアーキタイプだが、ジャンドが《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》を積むようになって効果が薄れたのが痛い。
■コンボ系
・赤緑ヴァラクート
遭遇度☆☆☆
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》を緑の土地サーチスペルでサポートするコンボデッキ。ヴァラクートさえ割られなければ異常な強さを誇る。
地味に《砕土/Harrow(ZEN)》をカウンターされると弱いので《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》が天敵。
・赤昇天
遭遇度☆☆☆
《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension(ZEN)》を軸とし、軽スペル連打で昇天を発動させ相手を焼き尽くすデッキ。《ルーン炎の罠/Runeflare Trap(ZEN)》と鉱山を入れた形や、黒を加えて《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》をコピーするものから《ナヤの魔除け/Naya Charm(ALA)》と《時間のねじれ/Time Warp(M10)》を使い回す無限ターンのものまで。ハマれば即勝ちな一方、コンボ未達成時の脆さが穴。
・アガディーム蘇生
遭遇度☆☆
黒い蘇生生物を墓地に落とし、《アガディームの墓所/Crypt of Agadeem(ZEN)》からの大量のマナで一気に蘇生して相手を瞬殺するデッキ。墓地対策をしていないデッキには圧倒的な有利がついていたが、トップメタのジャンドが《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》を無理なくサイドに積めることから、現在ではあまり見られなくなった。
・ターボフォグ
遭遇度☆☆
WorldでJoel Calafellによる「Jacerator」がスタン6-0したことで使用率が高まったデッキ。前環境に存在した形と同様、《吠えたける鉱山/Howling Mine(M10)》、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》のドローで《天使歌/Angelsong(ALA)》や《安全な道/Safe Passage(M10)》を引き込み、相手のライブラリーアウトを狙う。ビート系全般への耐性が高いが、王者ジャンドの《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》が厳しいのが致命的。
---------------
と、ざっと書いてこんな感じかな。あくまで自分が大会の会場とかDNとかでよく見るデッキを、「底辺から」ウォッチングしたメモ書きです。
こうして見ると、「ジャンド一強」と言われる割には色々なデッキが環境に存在してて、なかなか面白いスタン環境になってきたんじゃないかなーと思います。
そんな中でも、形を変えながらも安定して結果を出し続けているジャンドの強さは凄いな、と。構図としてはジャンドに挑むデッキが日々開発され続ける中で、それでも横綱はトップメタの座を譲らない、といったところでしょうか。果たして、Worldwakeリリースの前に政権交代の日は来るのでしょうか・・・。
長くなりましたがこれにて第二回「底辺から見るスタンダード」締めとさせていただきます。
みなさんからの「あのアーキタイプが抜けてるお」「俺のデッキ☆☆とかディスんなし」といったご意見もお待ちしつつ、環境ソリューションを考えようと思います。
まぁ、結局はただの備忘録なんだがな!
コメント
遭遇度☆
デッキビルダーの頭の柔らかさ凄い!!!
中低速型はジャンドとスタートダッシュのタイミングがあまり変わらずアドで負け、高速型はブンしたりしなかったりと安定感を欠くからかしらん?
素晴らしいっす!
あ、ドランカラー…メタではないので、いっか…
聖遺とスレッジとパルスが同居するステキカラーなのにシグさんがなでこスレッジとか名前つけちゃったせいでディスられる事に・・・
俺が!エーテリッチで!☆を!増やす!!!
はい、ごめんなさいw
>切望する者さん
意外と現環境のメタまとめってあまり記事が出てない気がするので、自分のためにやってみましたー。
こういう所に出せるデッキを作れるビルダーの人は凄いと思いますし、自分もそうなりたいと常に思ってます。
>バントの人
実際、ビックリするほどバント抜けてないwこの間宇都宮で一人抜けたくらいで、本当にメタ外なんだなwwデッキパワーは高いはずなのに・・・。
>クッパ君
赤白コンは一時期俺も組んでたよ。除去祭りでボードを平らにしてヴァラクート(笑)なデッキ。ワンチャンスあるんだろうけれどねー。
>シグさん
ベタほめ自重ww
もとい、ドランカラーもデッキパワーの割には乗り手が少ない印象。なでこスレッジまた組んでくださいよw
>もあーい
名前でディスられるとか、俺のことのようであまり突っ込めないwww