赤黒アグロ考察 〜前編〜
2009年6月10日 MTGデッキ案 コメント (2)まずはレシピ晒し。
こんな感じ。
デッキ名は
Red(赤)+Hell(地獄火花の精霊、呪詛術士や黒のカードのイメージ)+Beat(ビートダウン)
=赤ヘル打線
ということで大好きなプロ野球球団の野手陣の愛称が由来。
分かりにくいけれど以下の太字は不動カード。
《モグの狂信者》
マジックを始めたころからお世話になっている、超優良1マナクリーチャー。序盤のクロック、《婆のあばら家》のアンタップインを下支え。序盤の《極楽鳥》や《貴族の教主》を殺せると展開を阻害できてウマー。《火山の流弾》との合わせ技でタフネス4を撃墜したりと、このデッキに欠かせない。
《運命の大立者》
言わずと知れたぶっ壊れキスキン。説明不要の強さは「1ターン目に出せるかどうかで勝負が決まる」ことも。終盤トップで引いても強い。
《ボガートの突撃隊》
さとぅがマジックに復帰した時、まず衝撃を受けたクリーチャー。「えw《ゴブリン戦闘バギー》の立場はww」。相手ファッティやキッチンなど、多くの生物たちに煙たがられるパワー3萎縮は本当に偉い。
《呪詛術士》
「じゅちょじゅちゅちつよい」でおなじみの環境破壊系ゾンビさん。当初は「トースト殺しのサイド要員」との評が多かったが、赤黒アグロならメインでおk。このデッキ構成では蘇生は難しいが、蘇生抜きにしても強い。グダった終盤にトップでも勝つる。PW殺しにも◎
《炎の投げ槍》
このデッキにおいては基本本体狙いだが、《ロウクスの戦修道士》や《霧縛りの徒党》、《カメレオンの巨像》、《若き群れのドラゴン》(と、その兄弟)などタフ４の一線級クリーチャーを仕留められる火力の高さは絶品。
《火山の流弾》
環境に蔓延する各種トークンたちへの回答。自らのクロックを犠牲にしても流さなければいけない場面も多いが、それでもリセットは必要。本体への2点が地味に効く。フェアリーや白黒トークンがまた環境を支配するようなら4積みが基本になるでしょう。
以上のカードは、このアーキタイプを組むなら(採用枚数が調整されることもあるが)必須とも言えます。
おそらくこのDNを見てくれている人の多くも同じ意見だと思うので、説明も簡単に済ませました。
では上記以外のカードについて、さとぅなりの採用理由などを。
・《地獄火花の精霊》？
このアーキタイプでは、2マナ域に《ゴブリンの異国者》を採用するケースはかなり多い。《婆のあばら家》アンタップイン率向上に加え、環境最強クラスの単体除去《流刑への道》が効かず、《包囲の搭、ドラン》や《運命の大立者》といった多くのヤバい白い生き物を押さえつつ、ブロックをかいくぐってクロックを刻むこともできる。
しかし、白くないデッキ相手にはただのゴブリン。メタが固まりきっていないこの環境ではメイン採用は少々ためらわれる。そこでこの「ジゴスパーク」。大抵の同マナ域の生物と相打ち以上が見込める上、蘇生でアドバンテージも取れて、「最後の数点」を削りきれなくて負ける確率を減らしてくれる。他の候補として《斑点の殴打者》も挙がったが、彼の役割は《穿刺破》や《マグマのしぶき》とサイドからの《恒久の拷問》がこなしてくれるので今回は落選。
メタの白が濃いようなら「異国者」でおk。
・《マグマのしぶき》？
このデッキの天敵のひとつでもある《台所の嫌がらせ屋》への回答。また、同系やジャンド、トーストのサイドに積まれる《呪詛術士》の他、《目覚ましヒバリ》系のデッキにも効果がある。弱点としてはいざというときに本体に打ち込めないことだが、その欠点を補ってあまりある除去性能の高さ。また、《ギトゥの宿営地》との合わせ技で相手のタフネス3 04(前述のタフ4生物に加え、《樹上の村》や《レンの地の克服者》など)を一方的に殺しながらリムーブできるのも偉い。
「キッチン」や蘇生持ち、ヒバリといった墓地活用系が流行らないようならこのスロットに《タール火》を入れて《婆のあばら家》のサポートをする案もありますが、まずスプレーでしょう。
・《穿刺破》？
同じ3点火力として枠を競ったのは《火葬》。しかし、現環境に有力な再生持ちがいないということと、《終止》(あるいは《恐怖》、《死の印》、《叫び大口》)では対処できない《カメレオンの巨像》の存在があまりにも大きいことからの採用となった。加えて、同じく緑黒エルフやジャンド系の主力《朽ちゆくヒル》を倒せる。また、たびたびの登場になる《ロウクスの戦修道士》を0/1ニートにし、ウザいことこの上ない「キッチン」もさよなら。終盤の数点を削る展開では本体に撃てる、と良いこと尽くめに見えるが、デッキ構成上3マナ域が渋滞気味なので、3マナ域を複数手札に抱えた時などプレイング判断が求められるというデメリットも。
・《真髄の針》？
メインからの投入に疑問を抱く人も多いかと思うけれど、このカードは本当に腐らない。各種PWを置物にしつつ、《樹上の村》をはじめとするミシュラ土地の足を止める。さらに昨今流行の「続唱アサルトスワン」へのささやかな回答にもなる。そして顔も見たくない《ブレンタンの炉の世話人》(サイドだけならまだしも、最近はメインにもいやがるw)に刺すことで《火山の流弾》をはじめとする火力を有効活用できる。とにかく腐らない。
0土地について 0
・《ギトゥの宿営地》を、なぜ4枚入れない？
このデッキタイプでは、ギトゥ4枚投入がメジャーな形ではあるけれど、さとぅのデッキでは《ゴブリンの異国者》のメイン不採用から《婆のあばら家》のタップイン率が他の同系よりやや高くなってしまっている。その上ギトゥをフル投入すると、このデッキの最大の売りでもある”速さ”が損なわれてしまう。加えて現環境にギトゥ単独で押さえきれるクリーチャーがそういないということも枚数を減らす理由になってしまっている。
それでも、前述の通り、《マグマのしぶき》との合わせ技でかなりのクリーチャーを葬れるのは強いし、もちろん全体除去の返しにクロックを刻む本来の使い方も強い。なので、このギトゥの枚数については最後まで悩みそう。。。ワンチャンス《婆のあばら家》の枚数減らすことも考えています。
・《沼》は入れないの？
《流刑への道》の採用率の高さから、「基本地形1枚挿しからのサーチ」は現環境でよく見られる構築テクニック(というほどでもないか)。実際黒マナが欲しいところで上手く相手がPtEを撃ってくれればよいのですが、実際《沼》が不要な場面も多々あるのが現状。フィルターランドがないと「大立者」の出世用マナに使えなかったり、《ボガートの突撃隊》や《炎の投げ槍》をプレイできないことさえも。そして顕著なのが初手に来た場合。特に《硫黄泉》、《沼》の初手だとかなりスーサイドな未来が見えますw
黒マナ源は12枚あることだし、元々赤t黒というレベルのデッキなので、そこまで黒マナは必要ないかな、というのが結論です。
以上、長々と書いてきましたが、自分なりのメインデッキの解説でした。
次回はサイドボードや、チューン案などについても考えてみたいと思っています。
・・・
これで「このデッキTUEEEEE！！！勝つる！！」だなんて全く思ってないし、改善の余地だらけだと思うので、ご意見などぜひいただきたいです。
認定大会の構築戦で今だ勝ち越しなしのヘボプレイヤーにどうか救いの手をm(_ _ )m
Deck Name; Red Hell Beat
[22 Lands]
4 《偶像の石塚》
4 《硫黄泉》
4 《婆のあばら家》
3 《ギトゥの宿営地》
7 《山》
[20 Creatures]
4 《モグの狂信者》
4 《運命の大立者》
4 《地獄火花の精霊》
4 《ボガートの突撃隊》
4 《呪詛術士》
[18 Other Spells]
3 《マグマのしぶき》
3 《終止》
3 《穿刺破》
3 《火山の流弾》
4 《炎の投げ槍》
2 《真髄の針》
[Sideboard]
4 《ゴブリンの異国者》
1 《火山の流弾》
4 《荒廃稲妻》
3 《死の印》
1 《ロクソドンの戦槌》
2 《恒久の拷問》
こんな感じ。
デッキ名は
Red(赤)+Hell(地獄火花の精霊、呪詛術士や黒のカードのイメージ)+Beat(ビートダウン)
=赤ヘル打線
ということで大好きなプロ野球球団の野手陣の愛称が由来。
分かりにくいけれど以下の太字は不動カード。
《モグの狂信者》
マジックを始めたころからお世話になっている、超優良1マナクリーチャー。序盤のクロック、《婆のあばら家》のアンタップインを下支え。序盤の《極楽鳥》や《貴族の教主》を殺せると展開を阻害できてウマー。《火山の流弾》との合わせ技でタフネス4を撃墜したりと、このデッキに欠かせない。
《運命の大立者》
言わずと知れたぶっ壊れキスキン。説明不要の強さは「1ターン目に出せるかどうかで勝負が決まる」ことも。終盤トップで引いても強い。
《ボガートの突撃隊》
さとぅがマジックに復帰した時、まず衝撃を受けたクリーチャー。「えw《ゴブリン戦闘バギー》の立場はww」。相手ファッティやキッチンなど、多くの生物たちに煙たがられるパワー3萎縮は本当に偉い。
《呪詛術士》
「じゅちょじゅちゅちつよい」でおなじみの環境破壊系ゾンビさん。当初は「トースト殺しのサイド要員」との評が多かったが、赤黒アグロならメインでおk。このデッキ構成では蘇生は難しいが、蘇生抜きにしても強い。グダった終盤にトップでも勝つる。PW殺しにも◎
《炎の投げ槍》
このデッキにおいては基本本体狙いだが、《ロウクスの戦修道士》や《霧縛りの徒党》、《カメレオンの巨像》、《若き群れのドラゴン》(と、その兄弟)などタフ４の一線級クリーチャーを仕留められる火力の高さは絶品。
《火山の流弾》
環境に蔓延する各種トークンたちへの回答。自らのクロックを犠牲にしても流さなければいけない場面も多いが、それでもリセットは必要。本体への2点が地味に効く。フェアリーや白黒トークンがまた環境を支配するようなら4積みが基本になるでしょう。
以上のカードは、このアーキタイプを組むなら(採用枚数が調整されることもあるが)必須とも言えます。
おそらくこのDNを見てくれている人の多くも同じ意見だと思うので、説明も簡単に済ませました。
では上記以外のカードについて、さとぅなりの採用理由などを。
・《地獄火花の精霊》？
このアーキタイプでは、2マナ域に《ゴブリンの異国者》を採用するケースはかなり多い。《婆のあばら家》アンタップイン率向上に加え、環境最強クラスの単体除去《流刑への道》が効かず、《包囲の搭、ドラン》や《運命の大立者》といった多くのヤバい白い生き物を押さえつつ、ブロックをかいくぐってクロックを刻むこともできる。
しかし、白くないデッキ相手にはただのゴブリン。メタが固まりきっていないこの環境ではメイン採用は少々ためらわれる。そこでこの「ジゴスパーク」。大抵の同マナ域の生物と相打ち以上が見込める上、蘇生でアドバンテージも取れて、「最後の数点」を削りきれなくて負ける確率を減らしてくれる。他の候補として《斑点の殴打者》も挙がったが、彼の役割は《穿刺破》や《マグマのしぶき》とサイドからの《恒久の拷問》がこなしてくれるので今回は落選。
メタの白が濃いようなら「異国者」でおk。
・《マグマのしぶき》？
このデッキの天敵のひとつでもある《台所の嫌がらせ屋》への回答。また、同系やジャンド、トーストのサイドに積まれる《呪詛術士》の他、《目覚ましヒバリ》系のデッキにも効果がある。弱点としてはいざというときに本体に打ち込めないことだが、その欠点を補ってあまりある除去性能の高さ。また、《ギトゥの宿営地》との合わせ技で相手のタフネス3 04(前述のタフ4生物に加え、《樹上の村》や《レンの地の克服者》など)を一方的に殺しながらリムーブできるのも偉い。
「キッチン」や蘇生持ち、ヒバリといった墓地活用系が流行らないようならこのスロットに《タール火》を入れて《婆のあばら家》のサポートをする案もありますが、まずスプレーでしょう。
・《穿刺破》？
同じ3点火力として枠を競ったのは《火葬》。しかし、現環境に有力な再生持ちがいないということと、《終止》(あるいは《恐怖》、《死の印》、《叫び大口》)では対処できない《カメレオンの巨像》の存在があまりにも大きいことからの採用となった。加えて、同じく緑黒エルフやジャンド系の主力《朽ちゆくヒル》を倒せる。また、たびたびの登場になる《ロウクスの戦修道士》を0/1ニートにし、ウザいことこの上ない「キッチン」もさよなら。終盤の数点を削る展開では本体に撃てる、と良いこと尽くめに見えるが、デッキ構成上3マナ域が渋滞気味なので、3マナ域を複数手札に抱えた時などプレイング判断が求められるというデメリットも。
・《真髄の針》？
メインからの投入に疑問を抱く人も多いかと思うけれど、このカードは本当に腐らない。各種PWを置物にしつつ、《樹上の村》をはじめとするミシュラ土地の足を止める。さらに昨今流行の「続唱アサルトスワン」へのささやかな回答にもなる。そして顔も見たくない《ブレンタンの炉の世話人》(サイドだけならまだしも、最近はメインにもいやがるw)に刺すことで《火山の流弾》をはじめとする火力を有効活用できる。とにかく腐らない。
0土地について 0
・《ギトゥの宿営地》を、なぜ4枚入れない？
このデッキタイプでは、ギトゥ4枚投入がメジャーな形ではあるけれど、さとぅのデッキでは《ゴブリンの異国者》のメイン不採用から《婆のあばら家》のタップイン率が他の同系よりやや高くなってしまっている。その上ギトゥをフル投入すると、このデッキの最大の売りでもある”速さ”が損なわれてしまう。加えて現環境にギトゥ単独で押さえきれるクリーチャーがそういないということも枚数を減らす理由になってしまっている。
それでも、前述の通り、《マグマのしぶき》との合わせ技でかなりのクリーチャーを葬れるのは強いし、もちろん全体除去の返しにクロックを刻む本来の使い方も強い。なので、このギトゥの枚数については最後まで悩みそう。。。ワンチャンス《婆のあばら家》の枚数減らすことも考えています。
・《沼》は入れないの？
《流刑への道》の採用率の高さから、「基本地形1枚挿しからのサーチ」は現環境でよく見られる構築テクニック(というほどでもないか)。実際黒マナが欲しいところで上手く相手がPtEを撃ってくれればよいのですが、実際《沼》が不要な場面も多々あるのが現状。フィルターランドがないと「大立者」の出世用マナに使えなかったり、《ボガートの突撃隊》や《炎の投げ槍》をプレイできないことさえも。そして顕著なのが初手に来た場合。特に《硫黄泉》、《沼》の初手だとかなりスーサイドな未来が見えますw
黒マナ源は12枚あることだし、元々赤t黒というレベルのデッキなので、そこまで黒マナは必要ないかな、というのが結論です。
以上、長々と書いてきましたが、自分なりのメインデッキの解説でした。
次回はサイドボードや、チューン案などについても考えてみたいと思っています。
・・・
これで「このデッキTUEEEEE！！！勝つる！！」だなんて全く思ってないし、改善の余地だらけだと思うので、ご意見などぜひいただきたいです。
認定大会の構築戦で今だ勝ち越しなしのヘボプレイヤーにどうか救いの手をm(_ _ )m
コメント
キッチンとあたらなければ《穿刺破》より火葬だとは思いますが
今の環境でキッチンとあたらないのも結構珍しい気がするので
《穿刺破》のほうがよさそうなのかな？
いやーHIROさんのジャンドやエルフに比べたら。ボッコにされる未来しか見えないw
《穿刺破》は３マナ圏を圧迫している、というのが唯一欠点かなーと思うくらいで、現環境では《火葬》のほぼ上位互換かと。
後編も今日明日中に書く予定なので、またご意見よろー。